リーガ・エスパニョーラ2007-2008は、スペイン国内のプロサッカーリーグであるリーガ・エスパニョーラの77シーズン目である。開催期間は2007年8月25日から2008年5月18日。セグンダ・ディビシオン2006-2007で1部リーグ昇格を決め、本季よりプリメーラ・ディビシオンに参戦するのは、レアル・バリャドリード、UDアルメリア、レアル・ムルシアの3チーム 。優勝は前回優勝者でもあるレアル・マドリードで、2連覇を達成した。

このシーズンはヨーロッパ中の国内リーグの開催期間が、UEFA欧州選手権2008に合わせるため前年より開催期間が前倒しになった。また、このシーズンから民放のラ・セクスタ(第6チャンネルの意)がラ・リーガの放映権を取得した。

チーム編成

レアル・マドリード

前シーズンで、せめぎ合いの末に優勝を決めた同チームであったが、ファビオ・カペッロ監督を手放し、ヘタフェCF(2005-2007)の監督であったドイツ人ベルント・シュスターを新たに迎えた 。彼は、かつて一期(1988-1990)同チームの選手であったことがあり、スペイン・リーグの複数のチームを経験していた 。

一方、選手団としては、チームの若返りを目指し、デヴィド・ベッカム(2003‐2007)とロベルト・カルロス(1996-2007)を手放した。オランダ人選手アリエン・ロッベン(2007-2009)とヴェスレイ・スナイデル(2007-2009)、ペペこと、ブラジル人ケープレル・ラヴェラン・リマ・フェレイラ(2007-2017)をFCポルトから抜擢 。アルゼンチン選手ハビエル・サビオラをFCバルセロナから移籍させた 。

FCバルセロナ

前シーズンで、タイトルを獲得できなかったFCバルセロナでは、ティエリ・アンリ(2007-2010)を英国アーセナルFCからスカウト 。当時3トップを形成していたロナウジーニョ、サミュエル・エトー、リオネル・メッシとで4人になった。また、B チームで好成績を上げていた地元カタルーニャ州出身でセルビア系であるボージャン・クルキッチが、17歳になったばかりでデビューした。

経過

レアル・マドリードは、初期の7試合で6回勝ち、首位となっていた。それをFCバルセロナが追っていた。秋には、レアル・マドリードが復調したセビージャに2-0で敗れたことで、シュスター監督の記者会見では、主審を非難したが、これは歴史に残ることとなった。同時に、FCバルセロナはヘタフェCFに敗れ、ひどい印象を残した。FCバルセロナのフランク・ライカールト監督は、以前、FCバルセロナを2回リーグ優勝に導いていたが、ロナウジーニョ選手に寛容であったことが疑問視された。彼は、27歳であったが、練習を休みがちになり、夜遊びが続き、調子を崩していった 。

12月になると、レアル・マドリードとがリードして、FCバルセロナは4ポイント差で追っていた。しかし、主要選手の怪我が続いていた。23日のクラシコ戦では、レアル・マドリードの交代出場のジュリオ・セーザル・クレメンテ・バチスタのゴールにより、1-0でホームのFCバルセロナを制した  。

1月からは、レアル・マドリードは、グティ(ホセ・マリア・グティエレス・エルナンデス)の活躍により、8回連続勝ちゲームとなった。その後、FCバルセロナは、様々な試合で活気が無く 、ジョアン・ラポルタ会長の辞任を求める声が上がった。彼は、これに持ちこたえたものの、選手の不調を回復させる力が無かったリッカールト監督は、5月に代替されることになった 。また、ロナウジーニョ選手は、4月に6週間の怪我をしたことで 実質的にシーズンが終わってしまい、5年間のFCバルセロナ時代が終了した 。

一方、レアル・マドリードは順調に進み、35週目で、苦手のCAオサスナのホームで勝利し、優勝を決めた。その後、クラシコ戦で、ホームでFCバルセロナを4対1で破り、花道を飾った 。優秀GKに贈られる「サモラ賞」は、レアル・マドリードの、イケル・カシ―ジャスが獲得した 。トルコ人の選手でニハト・カフヴェジの攻撃力で、ビジャレアルCFは、最終的に2位となった。


順位

ピチーチ賞

最も多く得点を挙げた選手にはピチーチ賞が贈られる。

サモラ賞

平均失点数が最も低いゴールキーパーにはサモラ賞が贈られる。

シーズン記録・統計

得点

  • シーズン初得点 - セルヒオ・アグエロ(アトレティコ・マドリード) 対レアル・マドリード戦 (2007年8月25日)
  • 試合最速得点 - 7秒 ホセバ・ジョレンテ (レアル・バジャドリード) 対RCDエスパニョール戦 (2008年1月20日)
  • 試合最遅得点 - 90 4分
    • マヌエル・デル・モラル (ヘタフェCF) 対レクレアティーボ・ウエルバ (2007年9月2日)
    • エウゼビウシュ・スモラレク (ラシン・サンタンデール) 対レクレアティーボ・ウエルバ (2008年3月23日)
    • ロベルト・アジャラ (レアル・サラゴサ) 対デポルティーボ・ラ・コルーニャ (2008年3月3日)
  • 最大得点差 - 7 レアル・マドリード 7-0 レアル・バジャドリード (2008年2月10日)
  • 試合最多合計得点 - 9 アトレティコ・マドリード 6-3 UDアルメリア (2008年4月6日)
  • シーズン初ハットトリック - ティエリ・アンリ (FCバルセロナ) 対レバンテUD戦 (2007年9月29日)
  • シーズン初オウンゴール - ダニエル・ハルケ (セビージャFC) 対RCDエスパニョール (2007年9月25日)
  • 一試合選手最多得点: 3
    • ティエリ・アンリ (FCバルセロナ) 対レバンテUD (2007年9月29日)
    • クリスティアン・リガノ (レバンテUD) 対UDアルメリア (2007年11月4日)
    • ホセバ・ジョレンテ (レアル・バジャドリード) 対レクレアティーボ・ウエルバ (2008年1月13日)
    • サミュエル・エトー (FCバルセロナ) 対レバンテUD (2008年2月24日)
    • フアン・アランゴ (RCDマジョルカ) 対レクレアティーボ・ウエルバ (2008年3月9日)
    • シスコ (デポルティーボ・デ・ラ・コルーニャ) 対レアル・ムルシア (2008年3月30日)
    • ダニ・グイサ (RCDマジョルカ) 対レアル・ムルシア (2008年4月20日)
    • ダビド・ビジャ (バレンシアCF) 対レバンテUD (2008年5月11日)
    • ジョバニ・ドス・サントス (FCバルセロナ) 対レアル・ムルシア (2008年5月17日)
  • 一試合クラブ最多得点: 7
    • レアル・マドリード 7–0 レアル・バジャドリード (2008年2月10日)
    • RCDマジョルカ 7-1 レクレアティーボ・ウエルバ (2008年3月9日)
  • 敗戦クラブ最多得点: 3
    • アトレティコ・マドリード 4-3 セビージャCF (2007年10月31日)
    • アトレティコ・マドリード 3-4 ビジャレアルCF (2007年11月4日)
    • レアル・マドリード 4-3 RCDマジョルカ (2007年11月11日)
    • アトレティコ・マドリード 4-3 レアル・バジャドリード (2007年11月25日)
    • レバンテUD 4-3 レアル・ベティス (2007年11月25日)
    • ビジャレアルCF 4-3 デポルティーボ・デ・ラ・コルーニャ (2008年1月13日)
    • アトレティコ・マドリード 6-3 UDアルメリア (2008年4月6日)
    • レアル・ムルシア 3-5 FCバルセロナ (2008年5月17日)

カード

  • シーズン初イエローカード - ルイス・ペレア (アトレティコ・マドリード) 対レアル・マドリード (2007年8月25日)
  • シーズン初レッドカード - ダビド・コルテス (ヘタフェCF) 対セビージャFC (2007年8月25日)

平均観客動員数

  • 最多平均観客動員数: 76,234 (レアル・マドリード)
  • 最少平均観客動員数: 10,658 (ヘタフェ)

シーズン全体

  • 最多勝利 - レアル・マドリード (27)
  • 最少勝利 - レアル・ムルシア、レバンテUD (7)
  • 最多引き分け - レアル・ムルシア (14)
  • 最少引き分け - レアル・マドリード、セビージャFC (4)
  • 最多敗北 - レバンテUD (26)
  • 最少敗北 - レアル・マドリード (7)
  • 最多得点 - レアル・マドリード (84)
  • 最少得点 - レバンテUD (33)
  • 最多失点 - レバンテUD (75)
  • 最少失点 - レアル・マドリード (36)
  • 最多無失点試合 - ビジャレアルCF (17)
  • 最少無失点試合 - レバンテUD (4)

ホーム

  • 最多勝利 - レアル・マドリード (17)
  • 最少勝利 - レバンテUD (5)
  • 最多引き分け - レアル・バジャドリード (9)
  • 最少引き分け - レアル・マドリード (0)
  • 最多敗北 - レバンテUD (10)
  • 最少敗北 - レアル・マドリード、ビジャレアルCF (2)
  • 最多得点 - レアル・マドリード (53)
  • 最少得点 - UDアルメリア (18)
  • 最多失点 - レバンテUD (34)
  • 最少失点 - FCバルセロナ (12)

アウェイ

  • 最多勝利 - ビジャレアルCF (12)
  • 最少勝利 - レアル・ムルシア、レアル・サラゴサ (1)
  • 最多引き分け - RCDマジョルカ、FCバルセロナ (8)
  • 最少引き分け - ビジャレアルCF (0)
  • 最多敗北 - レバンテUD (16)
  • 最少敗北 - レアル・マドリード、RCDマジョルカ (5)
  • 最多得点 - RCDマジョルカ (34)
  • 最少得点 - レバンテUD (11)
  • 最多失点 - レバンテUD (41)
  • 最少失点 - レアル・マドリード (18)

スタジアム

脚注


リーガエスパニョーラに所属するバルセロナ、FIFA(国際サッカー連盟)への処分が不服とし、異議申し立てが受理され、2014夏の移籍が出来るよう

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