はくちょう座ζ星(英語: Zeta Cygni)は、はくちょう座の3等星。実際は連星系である。
主星のはくちょう座ζ星Aはスペクトル型G8IIIaの巨星である。この恒星は、ヘリウムで核融合反応を起こす種類の巨星、レッドクランプである可能性がある。質量は太陽の3倍、半径は15倍まで膨張している。明るさは太陽の112倍もあるが、表面温度は4,910Kと、太陽より低い。この温度は、太陽と同じスペクトル分類であるG型に分類される。はくちょう座ζ星Aは過剰なほど、バリウムに富んでいる。そのため、はくちょう座ζ星Aは漸近巨星分枝 (AGB) にある恒星だとされている。
伴星はスペクトル型DA4.2の白色矮星であり、主星の周りを軌道離心率0.22の軌道を6489日で公転している。見かけの明るさは13.2で、直接観測する事は出来ない。
脚注
注釈
出典
外部リンク
- はくちょう座ζ星 - Wikisky: DSS2、SDSS、GALEX、IRAS、Hα、X線、天体写真、天体地図、記事と写真
- Fernie, J. D. (May 1983), “New UBVRI photometry for 900 supergiants”, Astrophysical Journal Supplement Series 52: 7–22, Bibcode: 1983ApJS...52....7F, doi:10.1086/190856
- van Leeuwen, F. (November 2007), “Validation of the new Hipparcos reduction”, Astronomy and Astrophysics 474 (2): 653–664, arXiv:0708.1752, Bibcode: 2007A&A...474..653V, doi:10.1051/0004-6361:20078357

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