天の王(てんのおう、ギリシア語: Βασιλεῦ οὐράνιε, 教会スラヴ語: Царю́ Небе́сный)とは、正教会において最も頻繁に用いられる祈りの一つである。他教派も含め、祈祷文においてイイスス・ハリストス(イエス・キリストの中世ギリシャ語読み)を指して天の王と呼ぶ事例が多いが、本記事では聖神の助けを願う正教会での祈りについて詳述する。
概要
「天の王」は聖神の助けを願う祈りであり、正教会における聖神についての理解も端的に示されている。聖俗の場面の別無く、信徒によって何かが始められる時に使われる。
あらゆる奉神礼・公祈祷において冒頭に唱えられるか歌われるかするのみならず、各種教会行事の始まりにも唱えられるか歌われるかする(ただし復活大祭後の復活祭期のみは「パスハの讃詞」に代えられる)。また、私祈祷の冒頭にも用いられる祈祷文であり、日々、仕事等、何かを始める前に唱える事が奨められている。
五旬祭においては、讃頌(ステヒラ)の一つとしても歌われる。
祈祷文
日本語
朝鮮語
ギリシャ語
教会スラヴ語
アラビア語
英語
脚注
関連項目
- パスハの讃詞
- ヘルヴィムの歌
- ヴェニ・サンクテ・スピリトゥス
- 来たり給え、創造主なる聖霊よ
外部リンク
- 正教会(ギリシャ正教:東方正教会)、ニコライ堂についての Q&A - ウェイバックマシン(2019年1月1日アーカイブ分) - 祈祷文「天の王」の原文を記載




