鴨ヶ浦塩水プール(かもがうらえんすいプール)は、石川県輪島市輪島崎町の鴨ヶ浦海岸にある水泳用屋外プール。2018年(平成30年)5月10日に国の登録有形文化財(建造物)に登録された。

構造

1935年(昭和10年)頃に海魚観賞用などの水槽(生け簀)として築かれた施設である。

第二次世界大戦後、本格的に水泳練習用のプールとして整備するため、1949年(昭和24年)と1955年(昭和30年)頃の2度改修工事が行われた。岩礁を縦25メートル横13メートルに削り取り、縁辺部をコンクリートで整えている。南北に主排水口を設置して自然流出入する海水を利用する。石川県輪島市出身の山中毅(1960年ローマオリンピック銀メダリスト)もこのプールで泳いだことがある。

「立地特性を生かした類例稀なスポーツ施設」として、2018年5月10日に国の登録有形文化財(建造物)に登録された。2023年時点で使用されている海のプールとしては日本最古とみられていた。

2024年(令和6年)1月1日に能登半島地震が発生し、東京大学地震研究所によると周辺で1.4から2.2メートルの隆起が発生し、海水を取り入れることが困難な状況となった。

脚注


鴨ヶ浦塩水プール あきべや☆鉄

【石川県】鴨ヶ浦塩水プール おでかけ北陸

鴨ヶ浦塩水プール(登録有形文化財) わじまつづり

「鴨ヶ浦塩水プール」海水で泳げる屋外プール【輪島市】 のとルネ

震災前の輪島 鴨ヶ浦 塩水プール YouTube