オルト県 (オルトけん、Judeţul Olt)は、ルーマニアの県。オルテニア地方とムンテニア地方にまたがる(どちらの地方もオルト川を境とする)。県都はスラティナ。東はテレオルマン県、西はドルジュ県、北はアルジェシュ県とヴルチャ県、南はブルガリアのプレヴェン州と接する。
統計
人口は383,280人(2021年国勢調査)。民族構成はルーマニア人が338,684人、ロマ人が9,812人など。
オルト県は総じて都市化が進んでおらず、人口の6割以上が村で暮らす。
地理
面積は5,498平方キロメートルである。ルーマニア平原の西部にあたる平坦な土地が広がる。北から南へ向かって、県の名前の由来でもある主要河川オルト川が流れる。ドナウ川は南部で多くの池と小さな水路のある広い谷をつくり、時には洪水を引き起こす。
経済
県の主要産業には以下のものがある:
- 冶金業 - アルミニウムとアルミニウム製部品
- 鉄道設備
- 食品及び飲料製造
- 織物産業
- 機械部品製造
県内では農業が非常に盛んで、人口の58%以上は農業に従事している。大規模・小規模農業のどちらも、野菜・果物が主である。灌漑設備が整っている。
観光
- スラティナ
- ドナウ川、オルト川での釣り
- コラビア - 古代ローマの城塞、正教会の大聖堂がある。
行政区画
オルト県は2つの都市、6つの町、93の基礎自治体からなる。
主な都市
- スラティナ
- カラカル
脚注




