デイヴィッド・キース・スチュワートDavid Keith Stewart , 1957年2月19日 - )は、アメリカ合衆国・カリフォルニア州オークランド出身の元MLB選手(投手)。 ニックネームは「Smoke」。

経歴

セント・エリザベス高校を経て、1975年のMLBドラフト16巡目でロサンゼルス・ドジャースに指名され契約。

1978年9月22日にメジャーデビューを果たしたが、このときは1試合に登板したのみで翌年以後は再びマイナーに降格し、次にメジャーに昇格するのは、チームがワールドシリーズ制覇を果たした1981年であった。

1982年に14先発して9勝。

1983年シーズン途中にテキサス・レンジャーズに移籍し、両チーム合計で10勝(先発は9試合)。

1984年にようやくほぼ年間を通じて先発ローテーション入りを果たすが7勝14敗に終わる。

1985年は再びブルペンに降格。シーズン途中にフィラデルフィア・フィリーズに移籍。この頃、外国人投手を探していた読売ジャイアンツが獲得を検討したが、スチュワートに買春容疑がかけられていたため獲得を断念した。

1986年途中に生まれ故郷のオークランド・アスレチックスに移籍。シーズン後半には先発ローテーションに定着し、9勝を挙げる。

1987年にようやく開花して、この年20勝を挙げる。以後1990年まで4年連続で20勝を挙げ、エースとして君臨。1988年からのチームのア・リーグ3連覇に貢献。ただし、4年連続20勝をあげながら、サイ・ヤング賞には一度も選ばれなかった。投票では1989年の2位が最高で、1987年と1990年は3位、1988年は4位であった。同時期に活躍し、サイ・ヤング賞の常連であったロジャー・クレメンスと先発で投げ合った試合は、7勝1敗と圧倒していた。

1989年には、サンフランシスコ・ジャイアンツとのワールドシリーズ第1戦に先発し、完封勝利を収める。第3戦の試合開始前にサンフランシスコ・オークランド一帯を大地震が襲い、シリーズは10日間中断。12日ぶりに再開された第3戦で再び先発し、3点を許したものもこのシリーズ2勝目を挙げてチームの4連勝に貢献。この活躍でワールドシリーズMVPとベーブ・ルース賞に選ばれた。また、ポストシーズンに強く、通算18試合に先発して10勝6敗、防御率2.84であった。

1990年6月29日のトロント・ブルージェイズ戦(スカイドーム)でノーヒットノーランを達成。その年のア・リーグチャンピオンシップシリーズ (ALCS) ではMVPに選ばれる。これも含め、LCSでの通算8勝は、ア・リーグ、ナ・リーグを問わずLCSの最多記録である(2位はアンディ・ペティットとジョン・スモルツの6勝)。また、この8勝の間敗戦はなく、8連勝も歴代最多記録である。同年のワールドシリーズではシンシナティ・レッズに4連敗を喫したが、この年社会貢献が認められてロベルト・クレメンテ賞を受賞した。

1992年に再びチームは地区優勝を果たすが、ACLSでブルージェイズに敗れる。

1993年にはそのブルージェイズに移籍し、12勝をあげて地区優勝に貢献。シカゴ・ホワイトソックスとのALCSでは再びMVPに選ばれる。かつて在籍したフィリーズとのワールドシリーズでは第2戦と第6戦に先発。勝利投手にはなれなかったが第6戦ではジョー・カーターのサヨナラホームランが出て、自身2度目のワールドチャンピオンに輝いた。

その後は成績が下降し、1995年に古巣・アスレチックスに復帰し、同年を最後に現役を引退した(なお、最後のシーズンは背番号『35』をつけている)。引退後は、メジャー3球団で投手コーチ、ブルージェイズのGM補佐などを務めた。

2014年9月25日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスのGMに就任。

2019年、古巣アスレチックスはスチュワートの在籍時の背番号『34』を永久欠番に指定することを発表し、すでに『34』はチームの先輩でもあったローリー・フィンガーズの永久欠番に指定されており、こちらもアンドレ・ドーソン(エクスポズの「10」)・ブルース・スーター(カージナルスの「42」)・マリアノ・リベラ(ヤンキースの「42」)に次ぐ永久欠番追加指定選手となった。 永久欠番表彰式は2020年に行われる予定だったが、直後に起きた新型コロナウイルス感染症の影響により翌2021年に延期となるも、感染が収まらなかったため再度延期となった。そしてスチュワートの永久欠番表彰式は2022年9月11日にようやく行われた。

詳細情報

年度別投手成績

  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル

  • 最多勝利:1回 (1987年)

表彰 

  • ワールドシリーズMVP:1回 (1989年)
  • リーグチャンピオンシップシリーズMVP:2回 (1990年、1993年)
  • MLBオールスターゲーム出場:1回 (1989年)
  • ベーブ・ルース賞:1回 (1989年)
  • ロベルト・クレメンテ賞:1回 (1990年)

脚注

外部リンク

  • 選手の通算成績と情報 Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)

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