フールマン三角形(フールマンさんかくけい、英: Fuhrmann triangle)は、ヴィルヘルム・フールマン (1833–1904)にちなんで名付けられた特別な三角形である。

ABCについて、その外接円の、それぞれA,B,Cを含まない円弧BC,CA,ABの中点をそれぞれMa,Mb,Mcとする。これらの点を三角形の辺BC,CA,ABで鏡映した点M'a,M'b,M'cが作る三角形をフールマン三角形という。

フールマン三角形の外接円は、フールマン円と呼ばれる。フールマン三角形は弧の中点が成す三角形と逆向きに相似、つまり△MaMbMc~△M'aM'bM'c である。フールマン三角形の面積について、以下の式が成り立つ 。

| M c M b M a | = s | O I | 2 2 R = s ( R 2 r ) 2 {\displaystyle |\triangle M_{c}^{\prime }M_{b}^{\prime }M_{a}^{\prime }|={\frac {s|OI|^{2}}{2R}}={\frac {s(R-2r)}{2}}}

ここで、 Oは外心、Rは外接円の半径、Iは内心、sは半周長、rは内接円の半径である。右辺はオイラーの定理 | O I | 2 = R ( R 2 r ) {\displaystyle |OI|^{2}=R(R-2r)} による変形である。フールマン三角形の辺については以下の式が成り立つ。

a = 2 s ( s a ) b c | O I | = a ( s a ) ( R 2 r ) r {\displaystyle a^{\prime }=2{\sqrt {\frac {s(s-a)}{bc}}}|OI|={\sqrt {\frac {a(s-a)(R-2r)}{r}}}}
b = 2 s ( s b ) a c | O I | = b ( s b ) ( R 2 r ) r {\displaystyle b^{\prime }=2{\sqrt {\frac {s(s-b)}{ac}}}|OI|={\sqrt {\frac {b(s-b)(R-2r)}{r}}}}
c = 2 s ( s c ) a b | O I | = c ( s c ) ( R 2 r ) r {\displaystyle c^{\prime }=2{\sqrt {\frac {s(s-c)}{ab}}}|OI|={\sqrt {\frac {c(s-c)(R-2r)}{r}}}}

ここで、a,b,cは各辺の長さである。

フールマン三角形と、基準三角形の対応は以下のとおりである。

一般化

ABCと点Pについて、Pの擬調和三角形を△MaMbMcBC,CA,ABでMa,Mb,Mcを鏡映した点をM'a,M'b,M'cとする。△M'aM'bM'cをPフールマン三角形(P-Fuhrmann triangle)という。Pの擬調和三角形とフールマン三角形は逆向きに相似である。Pフールマン三角形の外接円はPフールマン円、またはPヘギー円と呼ばれる。Pが内心のときは単にフールマン三角形、フールマン円である。

出典


フェルマー点の作る外接正三角形の中心の軌跡 GeoGebra

inspiration(インスピレーション) volume3 ビデオ教材[本][ewaldorf]

ブーメラン型四角形(凹四角形)の角度を求める方法 tomo

描く瞑想 フォルメン【ルドルフ・シュタイナー / フォルメンを描いた感想】 関屋オステオパシー整体院|出張地域(国立市/国分寺/東大和/小平市)

フールマン円 GeoGebra